若手研究者を顕彰する三島海雲学術賞の授賞式
自然・人文科学の分野で業績を上げた若手研究者を顕彰する「第13回三島海雲学術賞」の授賞式が5日、東京都千代田区丸の内の東京会館で開かれた。
受賞者は、東京大大学院医学系研究科特任准教授の塚崎雅之さん(35)、岡山大学術研究院環境生命自然科学学域准教授の門田(もんでん)有希さん(39)、東北大東北アジア研究センター准教授の程永超(ていえいちょう)さん(34)の3人。
塚崎さんは、歯周病の原因となる「炎症性骨破壊」のメカニズム解明に取り組み、門田さんは食の安全につながる作物の品種識別技術の開発で成果を上げた。程さんは近世における日本と朝鮮、中国の「三国関係」を明らかにした。
将来、発展が期待できる研究を支援する学術研究奨励金の贈呈式もあり、407件の応募から選ばれた90件の研究に総額1億3748万円が贈られた。
同賞は、カルピス創業者の三島海雲が設立した三島海雲記念財団が主催。45歳未満の研究者が対象で、大学や学会、研究機関、出版社による推薦者から選出された。