東京都は、佐渡トキ保護センター(新潟県佐渡市)から預かり、多摩動物公園(日野市)で分散飼育中のトキが今年産卵し、計7羽が順調に育っていると発表した。同園では現在、親鳥を含め14羽を飼育中。飼育は非公開で、東京動物園協会のホームページ「東京ズーネット」で不定期で様子を紹介している。
今年生まれたトキ3羽と親鳥(右)=東京動物園協会提供
トキは、絶滅危惧種で、国の特別天然記念物などに指定されている。都は環境省のトキ保護増殖事業に協力。都によると、国内では同園を含めて新潟、石川、島根各県の7施設で繁殖に取り組み、今年は7月末現在で計31羽が生まれた。親鳥なども含めると、計175羽を飼育中という。
多摩動物公園では今年3~4月に3組のつがいから産卵が相次ぎ、4~5月にふ化。基本的に親が育てる「自然育雛(いくすう)」をしている。同園は2007年12月からトキを飼育し、毎年繁殖に成功しているという。(奥野斐)
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