創建50周年を迎えた平和の女神像=東京都北区の飛鳥山公園で
日本と中国の国交正常化を記念し、平和への願いを込めて1974年に東京都北区王子の飛鳥山公園内に設置された「平和の女神像」が創建50周年を迎え、7日、記念する式典が区内で開かれた。
作者は長崎の「平和祈念像」の制作で知られる北区出身の彫塑家・故北村西望(せいぼう)さん。式典で山田加奈子区長は「平和の女神像が語りかける平和への願いは大きな意義がある。改めて平和への尊さを祈念したい」と述べた。
平和の女神像は平和祈念像の力強い姿と異なり、女性が穏やかな表情で遠くを見詰める。祈念像と同じようにすっと横に伸びた左腕に、平和への祈りが表現されている。
93年の公園の大規模改修で園内で移設され、現在は区飛鳥山資料館の近くにある。50周年を記念して北とぴあ展示ホールで10日まで、北村さんのブロンズ像やデッサンを展示している。(石原真樹)
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