小池百合子都知事、車いすで2週間ぶりの登庁 朝鮮人追悼文を送らないのは「毎年同じ理由でございます」

左膝を骨折した東京都の小池百合子知事(72)が19日、約2週間ぶりに登庁した。関東大震災で虐殺された朝鮮人犠牲者を追悼する9月1日の式典に今年も追悼文を送らない理由について「報道されている通り。毎年同じ理由でございます」と報道陣に述べた。昨年9月1日の会見では「(式典と同日に同じ会場である)慰霊大法要で全ての方々に哀悼の意を表している」と説明していた。

◆テレワーク推進を「率先」

剝離骨折した左膝を押さえながら報道陣の取材に応じる小池百合子知事

午後2時すぎ、車いすに乗って登庁した小池知事は「いろいろご心配をおかけしております」と話し、笑顔を見せる場面もあった。

今月6日夜に神宮球場で行われたプロ野球の始球式で左膝関節を剝離骨折し、全治2カ月の診断を受け、テレワークで公務をしていた。南海トラフ地震臨時情報が発表された8日夜には、災害対策本部会議に自宅からオンライン参加。15日の都戦没者追悼式は車いすで出席した。

都は職員のテレワークを推進しており、今後は「率先する意味でも、テレワークとリアルと両方で進めていきたい」と述べた。台風や地震対策などの危機管理は「どこにいてもしっかりと担当者と連携して、指示をしっかりとお伝えしている」と語った。(奥野斐)

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