ライトアップされた旧日立航空機変電所=東大和市で
太平洋戦争中の爆撃の跡が残る東京都東大和市の旧日立航空機変電所などで17日、平和の大切さを後世に伝える「第20回平和市民のつどい」があった。
夕方に旧変電所がライトアップされ、周辺に設置された平和祈念のキャンドルも点灯。幻想的な雰囲気の中、東大和少年少女合唱団によるコンサートが行われた。
旧変電所は戦時中、隣接する軍用機エンジンの工場に送電しており、3度の空襲に遭った。従業員や周辺住民ら111人が亡くなり、壁には今も爆弾の破片による無数の穴が残る。
17日は近くの体育館で式典もあり、市立第一小に通う宮崎梨愛さんが平和への思いを発表。「愛する家族を失い、ずっと苦しんでいる人がいる。そんな思いをした人たち、恐ろしいことがあったということを絶対に忘れてはいけない。もう二度と、そんなひどいことを起こさせちゃいけないと南公園の建物(旧変電所)が教えてくれている」と語った。(岡本太)