詐欺の被害や実態をレポートに記入する親子連れ=中央区の警察博物館で
巧妙化するニセ電話詐欺の手口を知ってもらおうと警視庁は、東京都中央区の警察博物館で「親子で学べる特殊詐欺対策展」を開催している。9月1日まで。午前9時半から午後4時まで、月曜休館。
会場内には詐欺の犯行手口や対策を紹介するパネル約30枚を展示。実際の容疑者らが言葉巧みに金を要求する電話音声を聞けるコーナーもあり、来場者は驚きながら見学していた。
川崎市宮前区の小学2年、高橋稜和(はると)さん(8)は「知らない人からの電話には出ないとか、留守番電話設定にするとか、おばあちゃんたちに伝えたい」と話した。
特殊詐欺対策本部の岩田利幸対策官は「より多くの方々に被害実態や手口を知っていただきたい。親子で楽しみながら学べる内容になっているので、ぜひ来場を」と呼びかけた。
警視庁によると、今年上半期(1~6月)のニセ電話詐欺被害は1538件(前年同期比136件増)で、被害額は約47億円(同8億8000万円増)だった。交流サイト(SNS)を使った詐欺被害も増えている。(昆野夏子)