再上映される「ハチ公物語」の一場面=渋谷区郷土博物館・文学館提供
昨年、本紙報道をきっかけに上映されて好評を博した幻のハチ公映画が、東京都渋谷区の白根記念渋谷区郷土博物館・文学館でリバイバル上映されている。9月末までの土、日、祝日に上映する。
作品は1958年製作の「ハチ公物語」。モノクロで上映時間は50分。ハチ公と飼い主の上野英三郎博士との絆や、ハチの忠犬ぶりを描いている。
寄贈されたフィルムを館が保管していたが、著作権の所在が不明で、倉庫で眠り続けていた。館が作品の監督関係者を捜していることを本紙が昨年6月20日に報道。監督の故中川順夫(のりお)さんの次女が協力を申し出て、上映が実現した。
ハチ公生誕100年の節目でもあった昨年、1カ月半の上映で1300人超が観賞。「もう一度見たい」という声が多く寄せられ、再上映が決まった。
先着順で正午から整理券を配る。映画観賞のみの場合は無料。問い合わせは同博物館=電03(3486)2791=へ。(浜崎陽介)