多摩川鉄橋下で営まれた慰霊法要=昭島市で
戦後間もなくの1945年8月24日、JR八高線の多摩川鉄橋で100人以上の乗客らが亡くなった列車正面衝突事故の慰霊法要が24日、東京都昭島市の鉄橋下で営まれた。
事故は終戦からわずか9日後に起き、79年がたった。法要は、母方の祖父を事故で亡くした同市拝島町の嶋田義明さん(72)が主宰。JR東日本八王子支社の社員3人を含む7人が参列した。近くの観音寺住職による法要の後、参列者は鉄橋に向けて合掌し、多摩川に献花した。
嶋田さんは「遺族がまだいることを知っていただきたい。事故を忘れないためにも慰霊碑を建立したい」と話した。
慰霊法要は、事故後毎年行われていたが、遺族や当時救助などに当たった旧国鉄職員、地域の関係者の多くが亡くなり、一時途絶えた。嶋田さんは4年前から、個人的に法要している。(石川徹也)