避難用テントを設営する市職員ら=八王子市役所で
台風や水害、地震など相次ぐ自然災害に備えて、東京都八王子市は27日、若手職員らを対象に避難所運営や開設の研修を行い、災害時の対応を再確認した。
今月8日に発表された南海トラフ地震臨時情報を踏まえ、改めて職員の災害対応力と危機意識を向上させるために実施した。
訓練は大地震の発生を想定し、約60人が参加した。市役所敷地内の職員会館体育館で、5グループに分かれた職員らが、避難所の受け付け、開設準備、仮設トイレやマンホールトイレの設置、避難用テントの組み立てや撤収までの手順を確かめた。
初宿和夫市長は「台風10号が接近しているが、災害は想像を超えることがある。必要なスキルの習熟を」と呼びかけた。ごみ減量対策課の松川真也さん(33)は「実際に体験するとさまざまな発見があった。今後に生かしたい」と話した。(長竹祐子)