<行ってみたら>「ルービックキューブ」発明50周年 東京・麻布で企画展

館内に展示されたルービックキューブモザイクアート

六面立体パズル「ルービックキューブ」の発明50周年と、生みの親でハンガリー出身のエルノー・ルービックさんが80歳を迎えたことを記念し、東京・麻布十番のリスト・ハンガリー文化センターで「ルービック80×50展」が開かれている。11月15日まで。(小幡勇弘)

「発売以来、5億個近く売れたルービックキューブがハンガリーの発明家によるものと知る人はほとんどいない」。大使館のセンドレイ・ティボル・チャバ駐日ハンガリー臨時代理大使(8月現在)はこう話す。

ルービックキューブは1974年、当時建築学の教員だったルービックさんが考案した木製の立方体が原型。「学生に3次元幾何学をわかりやすく説明したい」との思いからだった。それぞれの面に6色のカラーリングを施し、回転する仕組みを設けた。当初「マジックキューブ」の名称で発売、80年に世界展開をするにあたり「ルービックキューブ」に変更した。

展覧会では、誕生を紹介するパネルや、キューブで作成したモザイクアートのほか、「1面は絶対にそろえられる秘密」を記したパネルを展示。

会場には同じ74年生まれの「超合金」とコラボしたロボットに変形する「超合金ルービックキューブ」、金沢の金箔(きんぱく)や、九谷焼など日本の伝統工芸と融合した「工芸ルービックキューブ」などの商品も並んでいる。

販売数が世界で2番目の日本ではいま、発売時以来のブームになっているという。「かなり熱く再燃している。昨年度の売り上げは80年度以来の第2位。コロナ禍でおうち時間を過ごすために選ばれたのでは」と発売元のメガハウス取締役の林伸介さん。「6面そろえるとかっこいい」と小学生から親世代、手先を動かすのがいいとおじいちゃん、おばあちゃんまで3世代玩具として楽しめるという。

<ルービック80×50展>東京都港区麻布十番3の8の1 1階、リスト・ハンガリー文化センター(東京メトロ南北線・都営大江戸線「麻布十番駅」徒歩3分)。平日11~17時(10月23日、11月1日は休館)。(電)03・6459・4931


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