交流した高齢者らのエールが書かれた横断幕を見つめる東京ヴェルディの山田裕翔選手(左)と白井亮丞選手=東京ヴェルディの練習場で
高齢者から人生の教えを拝聴し、選手はそれを糧にさらに頑張る姿を示し、ワクワクしてもらう-。世代を超えてサッカーでつながろうというJリーグの企画「Be supporters!(サポーターになろう)」に各地のJクラブが参加している。16年ぶりのJ1を戦う東京ヴェルディの練習場には、東京都内の福祉施設の高齢者からのエールが記された横断幕が掲げられた。(上條憲也)
東京ヴェルディでは山田裕翔(ゆうと)選手(23)らプロ1年目の新人選手数人が、4施設に分かれて高齢者たちと先月交流していた。
練習場に掲げられた横断幕は、高齢者からのメッセージとして書かれた「いつもの努力の日々と、やさしい毎日を過ごしてください」「天運が勝負の世界にも届きますよう応援させてもらいます」などの言葉で埋まった。「敬老の日」に近い22日のJ1鳥栖戦(味の素スタジアム)では、会場の通路に掲示される予定。
施設で高齢者と交流してきた山田選手は「自分はサッカーしかしてこなかった。ピッチから離れたところでどんな生き方をすればいいかお聞きし、ヒントをいただいた。もっと頑張ろうと思えた」と力にする。
「Be supporters!」は、Jリーグとサントリーウエルネス(東京)の協働プロジェクト。今季J1首位のFC町田ゼルビアも参加しており、21日の札幌戦(町田GIONスタジアム)でも同様の横断幕が掲示されるなど、世代を超えた交流となった。