太陽光発電所から銅線ケーブルを盗んだとして、警視庁捜査3課は18日、窃盗の疑いで、茨城県筑西市玉戸、無職ウェイチェークー・プリチャー容疑者(24)らタイ国籍の男4人を逮捕したと発表した。関東地方を中心に1都7県で同様の被害があり、60件以上、総額1億円超の窃盗事件に関わったとみて調べる。
◆地図アプリで太陽光発電所を探す
捜査3課によると、同容疑者は窃盗グループのリーダーで、地図アプリで発電所を探して盗みに入っていた。盗んだケーブルを関東地方の金属買い取り業者に売り渡し、グループで報酬を山分けしていたという。
切断された太陽光発電所の送電ケーブル(資料写真、本文と関係ありません)
逮捕容疑では、5月25日午後10時ごろ、東京都日の出町の太陽光発電所で、銅線ケーブル約840メートル(193万円相当)を盗んだとされる。「90件くらいやった」と容疑を認めている。
銅の価格高騰を背景に、太陽光発電所から銅線ケーブルが盗まれる被害は各地で相次いでいる。
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