東京都八王子市は今月から、介護ヘルパーやケアマネジャーなど訪問介護や医療従事者の一時駐車スペースとして、市立小中学校の敷地の活用を始めた。
市によると、訪問医療関係機関や介護事業所の従事者が車で訪問サービスに行く際に、利用者宅近くに駐車場がなかったり、有料駐車場が満車だったりする場合があった。そのため、関係者から「駐車場所の確保が困難だ」との声が市に寄せられていたという。
市ではこれまで、NPO法人「八王子市民のための医療と介護連携協議会」と連携。市立の屋外運動施設や体育館、市民センター、市営住宅などの施設や一部の民間駐車場で一時利用を進めてきたが、今月から新たに市立小中学校と義務教育学校の計107校の敷地を利用可能とした。
対象は市内の訪問医療関係機関や介護事業所が保有する車両。事前に許可を得て、所定の駐車証を掲示して駐車する。(長竹祐子)