レトロな雰囲気の映画館入り口©レトロボックス
地元ファンに半世紀以上親しまれ、2019年に閉館した東京都大田区の映画館「テアトル蒲田」「蒲田宝塚」の両館で、イベント「いつも映画館のことばかり考えている人のために。」が、11月3日午前11時~午後8時に開かれる。短編上映やトークショー、映画冊子販売など、映画好きが一日楽しめる趣向になっている。(佐藤航)
イベントは、もう一度レトロな雰囲気を味わいたい人たちに向けて、各地で移動映画館を開く同級生2人組「キノ・イグルー」が昨年11月に続いて企画した。
前回は2本の上映とトークショーが中心だった。今回は内容をさらに充実させ、映画にまつわる冊子のマーケット、グラスを傾けながら映画談議に花を咲かせられるバーの出店もある。
両館は同じ建物の同一フロアにあり、当日はいずれか1館で上映、もう1館で他のイベントを開く。上映作品は世界各地の短編で、10本のうち4本のタイトルは当日まで秘密だ。
1回目は一人で来場する人も多かったことから、今回は参加者同士の会話が弾むよう、好きな映画3本のタイトルを書いた名札をつけてもらう。主催の区文化振興協会の内藤妙子さんは「映画好きの交流を広げてほしい」と呼びかける。
チケットは一般6000円、25歳以下は3000円。問い合わせは同協会=03(3750)1555=へ。