人気映画シリーズ「男はつらいよ」のロケ地になった地域の魅力を紹介する「寅(とら)さんサミット」が2、3の両日、東京都葛飾区柴又にある帝釈天付近一帯で開かれる。10回目の今年は映画公開からも55周年。町を挙げて寅さん人気を盛り上げる。(鈴木里奈)
サミットをPRする斉藤勝治会長(中)=葛飾区柴又の寅さん記念館で
オープニングセレモニーには山田洋次監督、諏訪さくら役の倍賞千恵子さん、諏訪博役の前田吟さん、三平役の北山雅康さんが参加。4人による特別座談会もあり、55周年を振り返って、全国のロケ地や柴又での思い出、撮影のエピソードや映画が長く愛される理由などを語り合う。
3日午後1時からは寅さんのマドンナとして最多出演している浅丘ルリ子さんと、山田監督によるトークショーもある。いずれも予約不要で無料。
寅さん記念館では2日午後5時半から、第50作「男はつらいよお帰り寅さん」を上映する。同4時から整理券を配る。
過去最多の26地域が出展し、山形県寒河江市や静岡県沼津市などが初参加する。ブースで特産品を販売する他、ステージでは伝統芸能の披露もある。
区観光協会の斉藤勝治会長(81)は「これだけ盛り上げられる映画はなかなかない。松竹、町、行政を挙げて盛り上げていく」とアピールする。
2日は午前9時45分から、3日は同10時から。ブースは両日とも午後4時まで。詳細は「寅さんサミット」のホームページで。