暦の上で冬の始まりとされる「立冬」の7日、関東地方は北西の季節風が強まり、気象庁は東京で「木枯らし1号」が吹いたと発表した。昨年より6日早い。
◆8〜9日は冷え込みが強まる見込み
木枯らし1号は、10月半ばから11月末までに吹く最初の北寄りの強風。西高東低の冬型の気圧配置▽都心で平均風速8メートル以上▽北ないし西北西の風—などの目安を基に判断する。
7日、初冠雪を記録した富士山。甲府地方気象台によると、観測史上最も遅い記録となった(今泉慶太撮影)
この日、都心(千代田区)では日中の気温が平年並みの18度まで上がり、日差しも十分だったが、最大瞬間風速15.4メートルを観測。強風のため体感温度は低く、オフィス街では急に訪れた冬の気配に身を縮めて足早に歩く人が目立った。
8〜9日の関東は北風が弱まるが、冷え込みは強まる見込み。週明けは再び平年より高めの気温に戻るとみられる。(宇佐見昭彦)
【関連記事】10月は史上最も高気温だった…関東甲信地方では平年を2.7℃上回る気象庁まとめ
【関連記事】街路樹もカーブミラーも根元から折れた…今夏、東京・多摩地域に吹き荒れた猛烈な風の正体は