再開発に伴う樹木伐採が始まった東京・明治神宮外苑地区で、開発後も保全される予定の名所「4列のイチョウ並木」のイチョウ2本の枝4カ所が折れているのが見つかった。東京新聞の計測では、折れた枝は大きいもので周囲70センチ、長さ4メートル超だった。東京都によると、木が枯れて自然に折れた可能性は低く、原因を調べている。
枝が折れた明治神宮外苑のイチョウ=7日
枝が折れたイチョウは、並木の車道側に植えられており、伐採地点とは離れている。6日午前、明治神宮から管理者の都に連絡があった。折れた枝は7日午後に撤去された。
明治神宮外苑で折れて落下したイチョウの枝=6日夜
都公園緑地部計画課の担当者は「折れた木の生育状況は問題ない。ただ人為的かどうかはっきりしない」と説明。再開発事業者の三井不動産の担当者は「工事中の車両がこの木にぶつかったなどの報告は受けていない」と話した。
再開発計画では高さ3メートル以上の樹木619本を伐採し、高層ビルや新球場などを整備する。樹木の伐採は10月28日に始まった。(原田遼、森本智之)
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