荒川区長選で滝口学氏が当選、自公の推薦候補ら破る 20年ぶりに新区長が誕生

東京都荒川区長選は10日投票、11日開票され、無所属新人で元都議の滝口学氏(54)が、いずれも無所属新人で元区議の町田高氏(50)=自民、公明推薦、共産党荒川地区委員長の茂木正道氏(70)=共産推薦=を破り、初当選した。

5期務めた西川太一郎区長(82)は引退表明しており、20年ぶりに新区長が誕生した。(細川暁子)

◆木造密集地域の災害対策などを訴えた

当日有権者数は16万9606人。投票率は38.57%で、前回の31.85%を6.72ポイント上回った。

当選を決めて喜ぶ滝口学さん=11日、東京都荒川区で

地域政党「都民ファーストの会」を離党して出馬した滝口氏は、区内に多い木造密集地域の耐震化や不燃化など災害対策の充実を重点的に訴えた。都議3期を務めた実績を基に「都や近隣自治体ともつながって地域を良くしていく」とも主張した。

町田氏は国会議員の応援を受けるなど自公推薦を前面に押し出し、区立小中学校の教育無償化実現などを公約に掲げた。茂木氏は西川区政を批判するなどしたが、いずれも及ばなかった。

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