オリンパスのカウフマン元社長、違法薬物を譲り受けた疑いで書類送検 MDMAなど2022年から複数回か

違法薬物を譲り受けたとして、警視庁薬物銃器対策課は12日、麻薬特例法違反(譲り受け)の疑いで、大手精密機器メーカー「オリンパス」のシュテファン・カウフマン元社長兼最高経営責任者(CEO)=56歳=を書類送検した。捜査関係者への取材で分かった。同課によると、容疑を認めている。

◆外部から情報提供、会社が内部調査

書類送検容疑では、2022年9月~今年2月、東京都内で複数回にわたり、自称カメラマン金子高明容疑者(44)=同法違反(譲渡)容疑で逮捕=からコカインやMDMAとみられる違法薬物を譲り受けたとされる。1回当たりコカイン0.1~0.2グラム、MDMAは1錠程度を購入していたとみられる。

事件を巡っては、オリンパスが9月下旬、カウフマン元社長について「違法薬物を購入している」との外部からの情報提供を受けて内部調査を実施し、警視庁にも相談。カウフマン元社長は10月28日、同社取締役会の要求に応じて辞任した。

カウフマン元社長はドイツ出身で、2003年にオリンパスの欧州グループ会社に入り、オリンパス執行役員などを経て2023年4月に社長兼CEOに就任した。

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